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第13話 「スプライト、それはいつも君を見つめてる」
Three.js ってなんだろう? カエル君と学ぶ、ブラウザ3Dの不思議な世界
注
この物語は、Three.jsを楽しく学ぶことを目的に、生成AIを活用して執筆されています。 技術的な情報の正確性には細心の注意を払っていますが、その内容がすべて真実であることを保証するものではありません。 あくまで学習の補助ツールとして、肩の力を抜いてお楽しみください。
登場人物紹介
- カエル君: 最近プログラミングを学び始めた元気なカエル。まだ知らないことばかりだけど、好奇心は人一倍。「〜ケロ」という口調が特徴。
- 三郎先生: 3DグラフィックスやWeb技術にとても詳しい物知り博士。どんな質問にも優しく答えてくれる。
第13話:スプライト、それはいつも君を見つめてる
ある晴れた日の午後。カエル君は、これまでの学びを振り返りながら、新しい表現への探求心に胸を膨らませていました。
カエル君: 「三郎先生、こんにちはケロ!」
三郎先生: 「やあ、カエル君。ずいぶん楽しそうな顔をしているじゃないか。」
カエル君: 「えへへ。だって、メッシュやマテリアル、ライトにカメラまで、いろいろなことができるようになってきたんだケロ! でも、僕、もっともっと面白い表現に挑戦してみたいんだ。何かこう…今まで習ったものとは一味違う、魔法みたいな方法はないケロ?」
三郎先生: 「ほう、素晴らしい探求心だ。魔法、か。いいだろう、今日はそんな君にピッタリの『スプライト(Sprite)』について教えてあげよう。」
カエル君: 「スプライト? なんだか爽やかな飲み物みたいな名前ケロ。それとも、ゲームに出てくるちっちゃな妖精さんのこと?」
三郎先生: 「ハハハ、面白い発想だね。あながち間違いでもないかもしれない。Three.jsにおけるスプライトは、常にカメラの方を向く、というとても特殊で便利な性質を持ったオブジェクトなんだ。」
カエル君: 「常にカメラの方を向く…? どういうことケロ?」
三郎先生: 「例えば、今まで作ってきたBoxGeometry
、つまり箱のジオメトリを覚えているかな?あれは、カメラが回り込むと、ちゃんと裏側が見えていたよね?」
カエル君: 「うん、確かに。くるくる回すと、ちゃんと裏側が見えてたケロ。」
三郎先生: 「ところがスプライトは違う。君がカメラをどこに動かそうと、スプライトは律儀にクルッと向きを変えて、常にその正面を君に向けてくれるんだ。まるで、太陽の方向をいつも追いかけるヒマワリのようにね。」
カエル君: 「へぇー! 絶対に横顔を見せない、シャイなやつなんだケロ!?」
三郎先生: 「そういうことだね。この『常にカメラを向く』という性質が、スプライトを非常に強力なツールにしているんだ。」
カエル君: 「どういう時に便利なのケロ?」
三郎先生: 「とても良い質問だ。例えば、たくさんのパーティクル表現。雨や雪、炎の粉や星屑のようなものを表現したい時、一つ一つをリアルな3Dモデルで作ると、コンピュータの負荷が非常に高くなってしまう。」
カエル君: 「うんうん、たくさん置いたらカクカクになっちゃいそうだケロ。」
三郎先生: 「そこでスプライトの出番だ。テクスチャを貼っただけのただの四角い板なのだが、常にこちらを向いてくれるおかげで、ペラペラ感がなくなり、それっぽく見える。しかも、ジオメトリ(形状)を持たないから、メッシュに比べて非常に軽い。何千、何万個と配置しても、パフォーマンスを維持しやすいんだ。」
カエル君: 「なるほど! 遠くの木々を表現するのにも使えそうだケロ! 3Dモデルじゃなくて、木の写真やイラストを貼ったスプライトを置いておけば、それっぽく見えるし、軽くて済みそう!」
三郎先生: 「その通り! まさにビルボードと呼ばれるテクニックだね。他にも、ゲームでキャラクターの頭上に表示される名前やHPバー。あれもスプライトで実装されていることが多い。どの角度から見ても、ちゃんと読めないと困るからね。」
カエル君: 「わかったケロ! スプライトは、軽くて、たくさん置けて、いつでもこっちを向いてくれるから、パーティクル表現や、遠景のオブジェクト、UI表示なんかに最適なんだ! ピョンピョン!」
カエル君は興奮して、その場でぴょんぴょんと跳ねました。
三郎先生: 「理解が早いな。作り方も簡単だよ。SpriteMaterial
という専用のマテリアルに、表示したいテクスチャ(画像)を指定して、それを new THREE.Sprite()
に渡すだけ。BoxGeometry
のようなジオメトリは必要ないんだ。」
// マテリアルを作成
const spriteMaterial = new THREE.SpriteMaterial({
map: new THREE.TextureLoader().load('path/to/your/image.png')
});
// スプライトを作成
const sprite = new THREE.Sprite(spriteMaterial);
// シーンに追加
scene.add(sprite);
カエル君: 「わー、シンプルだケロ! これなら僕にもすぐに作れそう! スプライト、なんて賢い仕組みなんだ! これを使えば、夜空に輝く無数の星々や、草原を舞うホタルの群れだって、生き生きと表現できるんだケロ!」
三郎先生: 「うむ。その通りだ。工夫次第で、表現の幅がぐっと広がるだろう。」
スプライトという新しい魔法の杖を手に入れたカエル君。彼の頭の中では、キラキラと輝くパーティクルや、楽しげなアイコンたちが、もう元気に飛び跳ねているのでした。
(第14話へつづく)